設計の考え
家は毎日の暮らしの場であり、住む人の暮らしを支える大切な場所です。
家によって人生が大きく左右するといっても過言ではありません。
そしてほとんどの人にとって、家は生涯でいちばん高額な買物でしょう。
そんな大切な家ですから、住む人が心から「良い家だなぁ」と感じる家に
住んで欲しいと私は願っています。
私は幼い頃から周囲の人々が「もっと良い家に住みたいわ~」ともらして
いるのをよく耳にしてきました。幼いながらに「良い家」ってどんな家だろう??
と不思議に思いました。そして建築を学び、実際に家の設計をしながら
「良い家」に関する研究を続けてきました。
門馬由佳・居住空間研究所では、その研究結果から導きだした「5つの基本方針」
○ 自然と暮らす家
○ 暮らしを支える家
○ らしく暮らせる家
○ 安心して暮らせる家
○ 長く暮らせる家
をもとに「良い家」の設計をしています。
○ 自然と暮らす家
今の日本では、「一日の半分以上を、会社やお店など仕事場で過ごす」という毎日を
送る人が数多くいます。天気の良い日も、雨の日も、寒い雪の日も、小春日和の
ぽかぽか陽気の日も、窓を閉め切った冷暖房完備の部屋で過ごし、自然の空気に
触れる時間は、休憩時間と通勤途中のほんのわずかな時間だけ。
多くの人が「自然を感じて癒されたい!!」と強く願いながらも、庭のないマンションや
窓を開けるとすぐ隣の家、という環境の中で生活をしています。
居住空間研究所では、プライバシーを確保しながら家で自然を感じられるよう、
様々な方法で家の中に自然を取り入れる設計をしています。
忙しい毎日の中、光や風、木・花、空・雲・月・星など、家に居ながらふっと感じる
自然は住む人の心を安らかにし、ゆったりとした豊かな気持ちにさせてくれるでしょう。
○ 暮らしを支える家
雑誌やモデルハウスでカッコイイ家をみると「素敵だな~」と思います。
しかし中にはカッコ良さばかりを追及してしまい、よく見ると「この家は一体どこに洗濯物を
干すんだろう?」とか「読み終わった新聞や掃除機はどこにしまっておくんだろう?」と思う
ような家がたくさんあるのです。
家は毎日の暮らしのベースとなる場所です。暮らしをしっかり把握したうえでカッコイイ家を
つくらないと、モノであふれかえってしまったり、家族間でケンカが増えてしまったりします。
居住空間研究所では、毎日の家事はしやすいか?荷物が入るだけの収納はあるか?
音や光を気にせずゆっくり休めるか?など、日々の暮らしをふまえた上で設計をしています。
暮らしをしっかりふまえた家は住む人の暮らしを支え、日常の様々な負担をかるくし、
時間的にも精神的にも余裕を与えてくれるでしょう。

○ らしく暮らせる家
新聞の折込広告に載っている建売住宅のプランをみながら、「部屋数が確保できるよう、
効率的に良く考えられているな」と関心してしまいます。またハウスメーカーのプランは
「家事のことなど良く考えられているなぁ」としみじみ思います。
しかし、部屋数が多くとれて暮らしやすいばかりで、誰が住んでも同じような家では、
「せっかく家を建てるのにはもったいないなぁ」と思ってしまいます。
住む人それぞれ、暮らし方や家での楽しみが違います。
居住空間研究所では、住む人ごとの暮らしにあわせ、最もその人らしく暮らせる家、
その家族の暮らしだからこその家を設計しています。
その人らしく暮らすことのできる家では、本来の自分を取り戻すことができ、住む人を
のびのびとそしてイキイキとさせてくれることでしょう。

○ 安心して暮らせる家
耐震偽装問題やシックハウス、欠陥住宅、泥棒に入られやすい家などが問題として
取り上げられていますが、建築業界にいる者としてとっても悲しくなります。
せっかく建てた家が、地震や台風で壊れてしまう。人や資産を守るシェルターであるべき
家によって、人の命や財産が奪われてしまう。家がアレルギーの原因となってしまう。
家の中で怪我をしてしまう。外からの丸見えでプライバシーが侵害されてしまう・・・。
家は人にとって安心できる場所であって欲しいと思っています。
居住空間研究所では、構造・健康・防犯など、様々な角度から家の安全性を検討し、
安心して暮らせる家を設計しています。
安心して暮らせる家は、住む人に心からの安心と安らぎをもたらすだけでなく、
近隣の人々にも安心感を与え、日本社会全体の財産となることでしょう。

○ 長く暮らせる家
日本では、家を建て替えたいという理由のは「間取りがあわなくなったから」が
第一位だそうです。ほとんどの人にとって、家を建てるということは一生に一度の
ことであり、人生で一番高額な買物となることでしょう。
35年ものローンを組んで手に入れた家が、ようやくローンを払い終え、正式に
自分のモノになった頃には、間取りがあわず「建替えたい」というのは、
なんだかとっても残念です。せっかく建てる家ならば、何十年たってもその時の
暮らくしにあわせられ、長く暮らせる家であってほしいと思います。
居住空間研究所では、様々な暮らしの変化に対応ができる家、そして耐久性の
高い家を設計しています。
長く暮らせる家は、何十年にもわたり住む人の暮らしを支えるだけでなく、
環境破壊の軽減に役立ち、自然環境への負担を軽減させてくれることでしょう。
